PVの誘惑とメディアの未来
やあみんな!PVは好きかい?
最近いろいろなスタートアップの方々と会うようになって、やたらと思うのが、「やたらとPVに固執」していたり、「PVを伸ばすことが目的」になっている方が多いなぁと思うのですよね。
もちろんPVが伸びるのはビジネスの成長において大事なことですし、それを批判するつもりはまったくありません。
「PVを稼ぐ」のはビジネスモデルになり得るのか
今回の命題はこれです。そもそもメディアを作ってひたすらにPVを稼ぐことって、それ自体ビジネスモデルとして成立するんだっけ?というあたりですね。
たとえば想像しやすいところでいうと、何らかのメディアを作ってGoogle Adsenseで稼ごうという場合。
PVあたりの売上は最適化なりを頑張って0.2円ぐらいになったとして(そのへんはみなさんお得意の"グロースハック"っすね)、月間1000万PVを集めれば、月の売上で200万円ぐらいになるわけです。オフィスなりもろもろ差し引いて、数人暮らせるかな というレベル感のビジネスに育ちました。
このケースに関して思うところとして、PVあたりのアドセンス収益という変数が限界のあるものである以上(グロースハックに血肉を捧げたとしてもだ!)、PVを伸ばしまくらない限り売上が激増することはありません。
PVにもある程度の限界値(ターゲットの人口とか訪問回数の限界とかね)があるので、成長がストップする瞬間を容易に想像できるなぁ と思うわけです(例えそこから目をそらして戦うのが起業家の使命だとしてもだ!)。
仮にも人さまのお金やら信用を預かったりして会社をやる以上、この「限界点」がすぐに来てしまうようなビジネスモデルは選択すべきじゃないのかなーと思っています。
お前には、PVの先に何が見える...
ひたすら上から目線で書き殴ってまいりましたが、なにもメディア事業を真っ向から批判しようなどとは思っていません。
PVのその先にあるビジネスモデルは、本人達だけに見えていれば良いものだと思っています。
「PV乞食」と言われようが、その先にある最高にワクワクするような何かが見えているのなら、それは素敵なことだなぁと思います。
それが無く、ただの乞食として生きていらっしゃる皆さんは、せいぜいGoogle Analyticsとにらめっこしながら、やがて訪れる終焉の日を、稼いだ小金とともに待っているとよろしいでしょう。
おわりに:そもそもの価値がPVとは関係なく存在するサービス、素敵よねって話
PV乞食のみなさまはもういいとして、最近ちらほらと「良質なメディア」も出てきているなぁと思っています。
どこよりもニュースを深掘りするサイトとか、心にグッとくるような動画をちゃんと集めてるサイトとか。。。(ぼくのブログに取り上げられるのは不名誉でしかないので、名前は伏せておきますが)
こういったサイトは、ビジネスモデルとかいう大人のくすんだメガネで見るべきでもないのかなと。
そもそもの存在自体に大きな価値があって、人の考え方とか生活に良い影響を与えるメディアって、とても素敵だと思います。
「PVが...」とかいう穢れた大人たちに構わず、価値を提供し続けて欲しいですね。(そういう人達に、適切なお金が分配されるべきですけども)